岡山天音が『べらぼう』恋川春町役に感じる魅力 「小さく小さく実は成長しているところ」

岡山天音が恋川春町役に感じる魅力

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に出演中の岡山天音のコメントが公開された。

 本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(蔦重)を主人公とした笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。舞台は、文化隆盛の江戸時代中期。蔦重は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出す。日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても“面白さ”を追求し続ける。

 主人公・蔦屋重三郎役で横浜が主演を務め、『おんな城主 直虎』(NHK総合)、『大奥』(NHK総合)などの森下佳子が脚本を手がける。

 岡山が演じているのは、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の親友で、黄表紙の傑作『金々先生栄花夢』の作者・恋川春町(倉橋格)。本屋の新参者の蔦重(横浜流星)とは、親交のあった喜三二の仲介で知り合う。蔦重とは次々と作品を出すものの、時代の変わり目で発表した『鸚鵡返文 武二道』が、幕府の目に留まり、思わぬ事態となっていく……。

 岡山は春町のことを「人として未熟な部分を抱えて生きてきた人」と分析しつつ、「赤子がちょっとずつ歩けるようになっていくみたいに、小さく小さく実は成長しているところが、春町を演じさせていただくうえで感じる魅力です」とその魅力を明かした。

岡山天音(恋川春町/倉橋格役)コメント

恋川春町が殻を破った夜について

フンドシで踊る三番叟(さんばそう)の場面は、春町がこれまで表現したことのない感情を表しているシーンでもあったし、春町にとってのターニングポイントでもあったと思います。いろいろ(指導の)先生とも相談させていただいて、練習して臨んだので思い出深いです。春町にとって、好きな人が増えたんじゃないかと思います。そう言うとすごく素朴に聞こえますが、春町の世界にとっては割と革命的な夜だったんじゃないかなと思います。

春町を演じながら思うこと

蔦重と仕事をするようになってからは、春町の人生が“人と出会う期”みたいなものに突入していたんじゃないかなと思います。「こんな人間もいるんだな」ということが短いスパンで訪れるようになったんじゃないかなと。
春町は、人として未熟な部分を抱えて生きてきた人だと思うので、赤子がちょっとずつ歩けるようになっていくみたいに、小さく小さく実は成長しているところが、春町を演じさせていただくうえで感じる魅力です。

■放送情報
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』
NHK 総合にて、毎週日曜20:00〜放送/翌週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:横浜流星、小芝風花、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助
語り:綾瀬はるか
脚本:森下佳子
音楽:ジョン・グラム
制作統括:藤並英樹
プロデューサー:石村将太、松田恭典
演出:大原拓、深川貴志
写真提供=NHK

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