綾野剛主演映画『でっちあげ』に小澤征悦、髙嶋政宏ら出演 不穏さが漂う本ポスターも

6月27日に公開される映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』の追加キャストとして、小澤征悦、髙嶋政宏、安藤玉恵、美村里江 、峯村リエ、東野絢香、飯田基祐の出演が発表された。
本作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化するもの。題材となっているのは、20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は“史上最悪の殺人教師”と呼ばれ、停職処分に。さらに事件は民事裁判へと発展し、児童側を擁護する550人の大弁護団が結成された。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのであった。
監督を務めるのは、『悪の教典』『初恋』『怪物の木こり』などの三池崇史。主人公で、小学校教諭の薮下誠一を演じるのは、『ヤクザと家族 The Family』、『カラオケ行こ!』、そして2024年にはNetflixシリーズ『地面師たち』にも出演した綾野剛。2009年の映画『クローズ ZERO II』以来、16年ぶりとなる三池組となる。また共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫が名を連ねる。
今回発表された追加キャストは7名。薮下(綾野剛)から酷い体罰を受けたとされる氷室拓翔(三浦綺羅)の診断を担当する大学病院の精神科教授・前村義文役を小澤が担当。週刊誌記者・鳴海三千彦(亀梨和也)の上司で、薮下の実名報道を許諾した「週刊春報」の編集長・堂前役を髙嶋が務める。拓翔のクラスメイト・山添純也の母親である山添夏美役には安藤が決定。前村とともに拓翔の診断にあたる大学病院の精神科医師・箱崎祥子を美村が演じる。薮下に処分を下す教育委員会の教育長・藤野公代役に峯村、教頭からの指示で同僚の薮下を監視する戸川役に東野、薮下と律子の民事訴訟を担当する裁判長・橋本役に飯田が名を連ねた。
あわせて公開された本ポスターでは、想像を絶する状況下に置かれた藪下の複雑な表情をはじめ、訴えかける眼差しや鋭い視線を向ける者や、一切の感情が見えない者など登場人物それぞれの表情が写し出されている。「なぜ、それを信じますか?」というコピーも、人間の静かな恐ろしさを描いた本作の不穏さをかき立てる。

■公開情報
『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』
6月27日(金)全国公開
出演:綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、小澤征悦、髙嶋政宏、迫田孝也、安藤玉恵、 美村里江、峯村リエ、東野絢香、飯田基祐、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、
小林薫
監督:三池崇史
脚本:森ハヤシ
原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)
制作プロダクション:東映東京撮影所、OLM
制作協力:楽映舎
配給:東映
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