『おむすび』“結”橋本環奈が患者受け入れに従事 朝ドラの“コロナ禍”は現代に何を伝える?

『おむすび』コロナ禍編は現代に何を伝える?

 幼なじみの菜摘(田畑志真)と力を合わせ、高齢者向けコンビニ弁当の開発を成功させた結(橋本環奈)。その直後、日常を一変させる出来事が起きる。NHK連続テレビ小説『おむすび』第23週の放送が初日を迎え、結たちの生きる世界がついにコロナ禍に突入した。

 2020年2月、横浜港に停泊していたクルーズ船で新型コロナウイルスの集団感染が発生。連日の報道で国内に不安が広がるも、この時はまだ「すぐに収束するだろう」と楽観視していた人も多いのではないだろうか。まさか未知のウイルスとの戦いがあんなにも過酷で長期に渡るものになるとは思いもよらなかった。

 それは結たちも同じで、誰もが目の前のことで精一杯だった。インフルエンザが流行する時期ということもあり、大阪新淀川記念病院では徹底した感染対策がとられるも、栄養科での目下の話題は結の転職話だ。菜摘が勤める会社から専属の管理栄養士にならないかとスカウトされた結。塚本(濱田マリ)は「私的にはいてほしい。けど、決めるのは米田さんだから、よく考えて」と伝える。結は興味こそあったが、今の仕事にやりがいを感じているため、決めかねていた。

 一方、歩(仲里依紗)は春に開催されるファッションイベントへの参加が決まり、佑馬(一ノ瀬ワタル)たちと準備を進める。さくら通り商店街では、福田(岡嶋秀昭)の提案で空き店舗を子ども食堂に活用する企画が持ち上がり、美佐江(キムラ緑子)や愛子(麻生久美子)も協力することに。

 家庭の事情で夜遅くまで一人で過ごしている子どもたちの居場所づくりに奔走する福田に、聖人(北村有起哉)も感化されたのだろう。闘病や永吉(松平健)の死を経て、すっかり仏モードに入っていた聖人だが、活力を取り戻して理容師の技術を競う大会への出場を決意。すると愛子も嬉しくなり、幸子(酒井若菜)の影響でイチゴ栽培に興味が湧いてきたことを明かした。年齢なんて関係ない。この作品に登場する人たちは皆、いつだって心が湧き立つほうへ一直線に進んでいくギャル魂を持っている。

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