『おむすび』松平健×北村有起哉がハサミに込めた親子の邂逅 永吉の雄姿を忘れない

『おむすび』永吉の雄姿を忘れない

 永吉(松平健)が助けた女性は昔の知り合いだった。『おむすび』(NHK総合)第104話では、永吉と聖人(北村有起哉)の長年の確執が解けた。

 結(橋本環奈)が仕事で来れなくなり、永吉と聖人は2人で万博記念公園へ行くことに。財布を落として困っていた少年を係の女性と一緒に助けた後、女性から声をかけられる。向井(麻生祐未)は、1970年開催の大阪万博のレストランでアルバイトをしていて、福岡から食材をトラックで運んでいたのが永吉だった。当時の写真を懐かしそうに眺める永吉に、向井は世話になったと感謝を伝える。

 向井の言葉を通して、永吉の言葉が嘘ではなかったと知った聖人。結から、大学に行く学費を水害で困っていた家族に渡したと聞いた聖人にとって、永吉の話がほらではなく、本当に他人のために働いていたという事実は、ダメ押しのような効果があったと思われる。

 聖人の心に残されたのは、息子から父に向けた後悔と非難まじりの心情。すでに時効になっている思いを、聖人は永吉にぶつける。俺の人生をどうしてくれたんだと。それに対して、永吉はこともなげに答える。

「なら、お前は今の人生気に入っとらんのか?」

 忖度いっさいなしの永吉語録は変わっておらず、さすがの聖人も怒り心頭になるが、冷静に我に返ると、自分でも同じことをしていたかもしれないと認めた。

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