Roselia 相羽あいな・工藤晴香・中島由貴インタビュー 求められる高い演奏力、楽曲を表現するための日々の研鑽

Roseliaが6月26日、2枚同時リリースした新Single『Dazzle the Destiny』『Requiem for Fate』。表題曲は両作通じて“運命”をテーマに、前者で“光”、後者では“闇”の側面を対比的に映し出した内容に仕上がっている。
今回のリリースにあわせてリアルサウンドでは、相羽あいな(Vo / 湊友希那役)、工藤晴香(Gt / 氷川紗夜役)、中島由貴(Ba / 今井リサ役)と、3名のメンバーにインタビュー。Single収録曲にまつわるエピソードはもちろん、上半期の活動を振り返っての想いや、プレイヤーとして技術面で試行錯誤する過程について、詳しく話を聞いた。(一条皓太)
「今年の下半期は、もっと大変!」(中島)

ーーこの取材の少し前に、東京・日本武道館にて『Poppin'Party 10th Anniversary LIVE「ホシノコドウ」』が開催されました。みなさんも当日、現地観覧をしていたのだとか。
相羽あいな(以下:相羽):そうなんです。会場に集まったバンドリーマー(バンドリ!のファン)さんに、戸山香澄ちゃん(CV:愛美)が言う“キラキラドキドキ”がダイレクトに伝わっていて、Poppin'Partyさんらしい感動のライブでした。そもそもバンド活動を10年間も続けること自体が並大抵のことではないので、改めて本当に尊敬しかないなと。
工藤晴香(以下:工藤):それに10年前は、声優が楽器を弾いてバンドをするなんて、ほとんど前例がなくて。Roseliaが存在できているのも、Poppin'Partyさんが気合いを入れて、新たな道を常に切り拓いてきてくださったからこそだよね。
ーーRoseliaとして、新たに吸収したいと感じた部分もありましたか?
相羽:それこそ、私たちも結成10周年を見据えているので、「Roseliaが10周年記念ライブをするとしたら、できることって?」と、自分たちに置き換えて考える機会をいただけたなとも。そんな想像をしながら、みんなと帰り道に「めっちゃよかったよね!」って繰り返しちゃうくらい、本当に素敵なライブでした。
工藤:演出もMCも、どれもすごく綺麗だったよね。
ーー“綺麗なMC”とは、どういった点で?
中島由貴(以下:中島):10周年記念ライブということで、バンドらしさを出しつつ、これまでの歩みやストーリー、さらにはセットリストの流れも踏まえて……と、拾うべき要素がとにかく多かったはずなんですよ。私たちだったら、しっちゃかめっちゃかだろうね(笑)。
工藤:わかる。話が絶対に脱線する(笑)。だからあの日のライブは、声優さんとキャラクター両方の“らしさ”が見えてきて、本当にバランス感がすごかったよね。
相羽:選曲もそう。新旧満遍なくあってすごく素敵で感動して。改めて、とっても刺激になるライブだったよね!
ーーRoseliaの10周年ライブが待ち遠しくなりました。今度は、みなさんの上半期の活動で、特に印象的だった思い出を教えてください。
相羽:2月に開催した『Roselia「Stille Nacht, Rosen Nacht」』上海追加公演かな〜。海外でライブをできるのは、その土地の方々が私たちを知ってくださっているからこそ。2024年には、念願だった全国ツアー『Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」』も実現できて、コロナ禍を経て少しずつ目標を叶えられている状況です。本当にうれしいし、上半期ですでにこの勢いだから?
中島:今年の下半期は、もっと大変! 夏は『Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”』、秋には『Roselia 16th・17th Single 購入者限定抽選式フリーライブ「Stolz」』があって、冬になると『Roselia ASIA TOUR「Neuweltfahrt」』が待っているからね。
相羽:フリーライブも初挑戦だし、しかも会場は東京・duo MUSIC EXCHANGE。『Roselia 1st Live「Rosenlied」』を開催した、あの思い出の場所!
工藤:そう考えると、毎月のようにライブをするんだ。本当に凄すぎるよ……。

ーーちなみに、Poppin'Partyに日本武道館があるように、Roseliaにも“思い出の地”があったりは?
相羽:それはもう、日本武道館だったよね(ドヤ)。
工藤&中島:えっ?
相羽:えっ?
中島:あの会場でライブしたの、1回しかないよね?
相羽:でも、5人揃っての初ライブは日本武道館だよ。
工藤:私は、山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストしかないと思ってた。
中島:私もそう。
工藤:じゃあ、相羽さんだけ日本武道館で、発言の後ろに(ドヤ)って付けておいてもらお! 私と中島さんが「いやいや、コニファーフォレストでしょ?」ってツッコミを入れる形で。
ーー仰せのままに。
相羽:待って待って、みんなでコニファーフォレストにしとこ! いや、私も悩んだんだよ。だって、めっちゃライブしてるもん。
中島:だからビックリしたのよ。なんたって、RAISE A SUILENさんにゲストアクトで呼んでいただいた2023年まで、5年連続であのステージに立たせてもらえてたんだから。
相羽:たしかに、花火は野外の特権だから「またコニファーフォレストでライブしたいね」って言ってたわ。
ーーとりあえず、相羽さんの武道館発言は、(ドヤ)付きでそのまま掲載しておきますね。
相羽:やばいやばい(笑)!