畑芽育が明かす、“コメディ”への意外なこだわり　「ずっと笑っていたいという気持ちが強い」

　全国公開中の映画『君がトクベツ』で主人公・さほ子を演じている畑芽育。過去のトラウマからイケメンを避けて生きていたさほ子が、国民的アイドル「LiKE LEGEND」（ライクレ）のリーダー・桐ヶ谷皇太（大橋和也）たちと出会ったことで少しずつ変化していく姿を、柔らかな演技で表現している。

　本作で特に印象的なのは、畑がこだわりを持っているというコメディの演技。共演者とのやりとりや現場での体験、さほ子というキャラクターへのアプローチについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

『君がトクベツ』の収録現場について

——本作にはご本人役で登場する方も含め、ユニークな共演者がたくさんいらっしゃいます。収録現場の雰囲気はいかがでしたか？

畑芽育（以下、畑）：作品を観てわかるのですが、すごくチームワークがよい現場でした。大橋和也さんとは初共演でしたが、LiKE LEGENDのみんなもとても仲が良く、すぐに打ち解けられました。皆さん本当に穏やかで優しくて、周りへの気配りができる方々の集まりだったので……、全員で一丸となって駆け抜けた2カ月でした。本当ににぎやかで、笑いの絶えない現場です。

——特に大橋さんとは一緒にいる時間が長かったと思いますが、共演していていかがでしたか？

畑：本当に面白い方だなと思いました（笑）。スイッチのオン・オフはいつ切り替えてるのだろうと思うくらい、常に“大橋和也”という人間で居続けてくれて、あの明るさは人として尊敬しています。

——ある意味“皇太”そのままのような方ですね。

畑：まさにそうですね……！　本人も「アイドルとしての自分と皇太には似ている部分が多い」とおっしゃっていました。原作の幸田もも子先生が大橋さんの生き様を描いたのではないかと思うくらい、重なるところがたくさんあります。

——皇太はアイドルとしてのプロ意識がすごいと思います。

畑：本当にそうです。ずっとアイドルでい続けようとする姿勢は、見ているこちらが心配になるくらい……。でも、柔らかい部分や弱さも見せてくれる、そういうところが人間らしくて、だからこそ応援したくなる子だなと感じます。アイドルを本気でやっている方々には本当に尊敬しかなくて、「来世はアイドルになりたい」と思うくらい、キラキラしていて……。小さい頃からテレビで見て「素敵だな」と思っていたし、今回共演した皆さんも実際にアーティスト活動をされている方が多くて、間近で見ていて本当にすごいなと感じました。